近年、ホワイトカラーの現場でも業務の自動化が注目されています。
コロナの影響もあり、多くの企業がRPAの導入、検討を行っています。現在はRPAツールの普及に合わせてその種類や質も向上し、フリーソフトでも十分に自動化が可能です。
実際に導入する場合は年間数十万〜の費用がかかります。まずはコストをかけずにRPAを試して、自社にも活用できるか確認してみましょう。無料で使用できるRPAツールを厳選して紹介します!
目次
RPAとは
RPAとは「Robotic Process Automation」の略で「業務プロセスを自動化させるロボット」を意味します。ルールがある定型作業や人間の判断を必要としない単純作業の自動化が得意です。業務スピード向上や人件費削減などのメリットのほか、人手不足を補うため、近年多くの企業で注目度があがっています。
無料RPAツール比較3選
ここではいくつかある無料ツールからおすすめの3つのRPAツールを紹介します。
Power Automate for Desktop
提供会社|Microsoft
Win AutomationというRPAツールでしたがMicrosoftが買収し、2021年3月3日から無償提供が始まりました。
他と比較すると、自動化の操作は一番簡単です。
公式のeラーニングが充実している一方、日本での開発者はまだ少なく、ネット上には操作方法の情報はまだ少なめです。しかし日々増加しており、使用者も増加しています。
★Power Automate for Desktopを使用した弊社のRPA研修はこちら
・有料版でしかできないこと
作成したフローの共有
サーバー上での一括管理
スケジュール実行
バックグラウンド実行
AI Builder との連携
クラウドサービスとの連携
公式サポートへの問い合わせ
詳細は公式サイトへ
UiPath Community Edition
提供会社|UiPath社
UiPathはツールのクオリティが高く、小規模から大規模まで、手軽な自動化から複雑な自動化まで幅広くカバーしているツールです。
公式で提供されているeラーニングがとても充実しており、体系的に学ぶことができます。
しかしながら、幅広くできる反面、開発するにあたってVB.netやC#の知識が多少求められることと、頻繁に更新されるため、アンテナを張っておく必要があります。
導入には利用者のリテラシー面でのハードルが少し上がります。
・有料版でしかできないこと
アプリケーションのバージョン管理
サーバー上の管理
スケジュール実行
バックグラウンド実行
公式サポートへの問い合わせ
*「個人ユーザー」もしくは「250台未満の物理or仮想PCを利用し、売上高が500万米ドル未満の企業」のいずれかに該当しなければ、無料かつ無期限で利用することはできません。
Automation Anywhere Community Edition
提供会社|Automation Anywhere
大きな特徴はブラウザ上で開発できることです。
そのためどこからでも自動化のシナリオを作れると同時に自動化するPCも比較的簡単に切り替えられます。
Power Automate for Desktopと同様に、公式のeラーニングが充実している一方、日本での開発者はまだ少ないです。
また、機能は他に比べて足りない部分があり、開発時に詰まってしまうケースがあります。
・有料版でしかできないこと
サーバー上での一括管理
スケジュール実行
バックグラウンド実行
公式サポートへの問い合わせ
RPAを導入するメリット
人に代わってルーティン作業を行うRPAを活用することで、現場作業者は本質的な業務に時間を充てることができるようになり、1人あたりの生産性向上が期待できます。
定型作業ではなく、本来行うべき業務に時間をつかえるようになり、新たな仕事に着手することも可能です。
時間的な余裕ができることで新たなアイデアを形にしていくことも期待できます。
RPAは24時間365日稼働でき、処理できる量も遥かに上回ります。
RPAを正しく扱うことができれば、人ならどうしても発生してしまう疲労や認識誤り、不注意によるミスはありません。
高速で正確に業務を実施できるため、ヒューマンエラーによる時間のロスや、ミスを見越したダブルチェックの負担が削減できます。
無料ツールのメリットとデメリット
メリット
当然、導入に費用がかからないことがメリットです!
導入に向けての使用感や費用対効果の予測を体感できること、人材確保やサポートの費用にまわすこともできます。
有料ツールによって異なりますが、年間100万円ちかくする費用がかかるため、無料で始めてみることができるのは大きなメリットです。
デメリット
事業規模による使用条件や、試用期間や機能制限が設けられている場合があります。
無料のRPAツールの多くは、利用条件や利用制限が設けられています。使用する場合は、利用可能範囲を確認する必要があります。
スケジュール実行やバックグラウンドで実行する場合は有料への切り替えが必要になります。
また、基本的に無料版では公式のサポートを受けることができず、使用方法の情報が少ないものもあります。
そのため自社でどのように開発・運用するか、人材や体制をどうするかを考えて導入する必要があります。
まとめ
まずは無料で利用することで、使用感を確認してから導入を検討できるという大きなメリットがあります。
業務の自動化は、内容によって得手不得手があります。
自動化したいと考えていた業務が、マニュアル化されていなければ、できるかどうかの検討から始まります。
規模が大きい企業であればあるほどルールを統一化するのは非常に難しく時間がかかります。
全社的にいきなり導入するのではなく、業務単位でまずは小さく始めてみることも必要です。
自動化に向いていない場合はRPAという手段ではなく、別の方法を模索することもひとつです。
あくまでRPAは手段の一つです。
本来の目的はなにかを見失わないようにましょう。
検討や開発・運用に不安があれば、パートナーに一度相談してみましょう!
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