コラム

他社製品のRPAからPower Automateへ移行するメリットとデメリット

作成者: 平野 祥史|Nov 17, 2025 8:38:56 AM

勤務先で、Microsoft365を使っていて、ライセンスやツールをMicrosoftに寄せたい場合や、コストをかけずに、非エンジニアでRPAを活用して業務効率化を図りたい場合、他社製品のRPAからPower Automateへの移行を検討することになります。とは言え、自動コンバートツールはないので、コストと労力を要します。

今回は、移行するメリットとデメリットについて取り上げます。


目次

1.移行を検討するポイント
2.移行のメリット 3.移行のデメリット・課題 4.移行しやすいパターンと注意が必要なケース 5.移行メリットが大きい企業と小さい企業
6.移行支援ツール・サービス
7.まとめ 移行検討のチェックポイント
8.次のステップ(研修のご案内)

 

 

1.移行を検討するポイント

 WinActerやUipathなどのツールから、シナリオ(フロー)を自動でPower Automateへ変換する、というツールはありません。多くの場合、「仕様を読み解いて、Power Automate、または、Power Automate for desktopで作でり直す」ということになります。




2.移行のメリット

         主な移行のメリットとしては、以下のとおりです。

      3の自動化>完全自動化の実現は、Microsoft365との連携において、クラウドでのサービス連携によって実現できる、データ連携、集計などの作業の自動化を指します。

 







Microsoft 365との統合メリットの代表的な例は以下のとおりです。

 



 

3.移行のデメリット・課題

 他社のPRAとPower Automate(Power Automate for desktopも含む)とは、機能が違うので、移行を進める上で、デメリットや課題が出てきます。
 その機能に当てはまるフローがない、今まで、上手く動作していたのに、Power Automateで実装しようとすると動かない、というものです。






4.移行しやすいパターンと注意が必要なケース

 移行しやすいパターンと注意が必要なポイントです。

 





5.移行メリットが大きい企業と小さい企業

Microsoft製品で固めている企業には他ツールとの連携により、導入メリットが大きいと言えますが、基幹システムと連携しているような、大規模なRPAですと、メリットは小さいと言えます。



6. 移行支援ツール・サービス

 海外の企業が提供している移行ツール・サービスです。
 日本でも、Blueprintを活用して、Power Automateへの移行を支援している企業がいます。
 一定規模以上のRPAの場合、Power Automateの知見を持つシステム会社や、専門の会社に相談してみるのも選択肢のひとつです。





7.まとめ  移行検討の
チェックポイント

 Power Automateへ移行する際に抑えておくべきチェックポイントをまとめました。これらの条件を考慮して、メリットが大きいと判断できれば、移行を進めてもいいでしょう。



 

8. 次のステップ(研修のご案内)

「この作業も自動化できるかな?」というご相談や、部署全体での内製化に向けた研修も承っています。