コラム

Power Automateで決まった時刻に天気予報を自動通知する【Outlook・Teams対応】

作成者: 平野 祥史|Jun 24, 2025 8:12:52 AM
 

 

 「今日、雨降るかな?」
出社前や朝礼の時間、こうしたやり取りが日常的になっていませんか?
Power Automateを使えば、毎日の天気予報を自動でメールやTeamsに通知することができ、天気サイトを確認する手間を削減できます。

 今回は、Power Automate初心者の方でも簡単に設定できる「毎朝の天気予報通知フロー」の作り方を解説します。
毎朝でなくても、明日の天気と降水確率の通知など、条件設定は可能です。

通勤や現場作業など、天気を確認したいときに有効です。

 

Power Automateで決まった時刻に天気予報を自動通知する【Outlook・Teams対応】

 

 Power Automateを学ぶことは、個人としての業務効率化のスキルを身につけるだけでなく、職場での価値を高めるチャンスでもあります。

 迅速な業務遂行を求められる中で、Power Automateのスキルを持つことは、手作業で時間のかかる業務を自動化し、ミスを減らすだけでなく、業務プロセスの改善にも貢献します。

 IT部門に限らず、あらゆる職種で求められるスキルとして役立つでしょう。

 

この記事を読むことで、以下のような自動化フローの基礎を身につけてられます。

・毎朝7:00など、指定した時間に自動で天気予報を取得

・天気情報をOutlookメール、またはTeamsに通知

・傘が必要な日だけ通知するなど、条件付き通知の設定


「業務効率化を進めたいけれど、何から始めればいいかわからない」
そんな方にとって、すぐに導入できるおすすめの自動化事例です。

 

 

1.    使用するもの
2.    作成の手順
3.    応用のポイントと活用シーン
4.    まとめ

 

Power Automate リスキリング研修の概要(アーカイブ)の一部をご覧になりたい方は、こちらのフォームから視聴希望のご連絡をいただきましたら、アーカイブのリンクをメールにてご案内いたします。
ブラウザから特定のテキスト情報を抽出する方法について解説しています。
(視聴時間 約8分)
 

 

 
マクロとRPAとの違い
RPAの活用パターンを掲載 !
 
 

 

使用するもの

 

・Power Automate(Microsoft 365 アカウント利用)

・無料の天気予報API(例:MSN天気)

・Outlookメール、またはMicrosoft Teams(通知先に応じて)


 

作成の手順

 

Step① スケジュールトリガーを設定する

Power Automate ポータル にアクセスし、「作成」→「自動化されたクラウド フロー」を選択します。

フロー名を例えば、「毎朝天気通知」と設定し、「スケジュール済みクラウド フロー(Recurrence)」 を選びます

実行頻度を「毎日」、時刻を「07:00(任意)」に設定します。

 

Step② MSN天気(Weather)コネクタを使って天気情報を取得

アクション「Get current weather(現在の天気を取得)」を選択します。
※明日の天気であれば、「GetTomorrowForecast」を選択します。

以下の項目を入力します。
Location Name(場所名):例「Nagoya, JP」
Units(単位):Metric(摂氏)
Language:ja-JP(日本語)

 

Step③ 天気情報を通知文として整形する
Teamsで通知する場合、以下のように、TeamとChannelを指定し、通知する変数を設定します。

新しいステップで、「変数を初期化」アクションを追加(任意)
値を以下のように設定(Teamsやメール本文用)

設定例


 Outlookで通知する場合の設定は以下のとおりです。

アクション:「メールを送信(V2)」を追加します。
宛先:自分または部署の代表アドレスなどを指定します。
件名例:【自動通知】今日の天気(東京)
本文にTeamsと同様に「天気メッセージ」変数を挿入します。

Step⑤:動作確認と応用例
「保存」→「テスト」で動作確認し、成功すれば、毎朝など、決まった時刻に自動通知されます。

 

 

応用のポイントと活用シーン

 

MSN天気のフィールドに "雨""雷" などの文字が含まれるかを 条件アクション(Condition) で判定し、雨の日だけ通知する設定も可能です。

 

 

まとめ

 

 MSN天気は、Microsoft公式のWeatherコネクタとして、無料でAPIキー不要で扱えるため、Power Automate初心者にも最適です。
決まった時刻での天気確認を自動化することで、日常生活や通勤などの移動時に役立ちます。
営業・外回り・現場作業のある部署には、おすすめです。
 
 
 
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