「今日、雨降るかな?」出社前や朝礼の時間、こうしたやり取りが日常的になっていませんか?Power Automateを使えば、毎日の天気予報を自動でメールやTeamsに通知することができ、天気サイトを確認する手間を削減できます。
今回は、Power Automate初心者の方でも簡単に設定できる「毎朝の天気予報通知フロー」の作り方を解説します。毎朝でなくても、明日の天気と降水確率の通知など、条件設定は可能です。通勤や現場作業など、天気を確認したいときに有効です。
Power Automateを学ぶことは、個人としての業務効率化のスキルを身につけるだけでなく、職場での価値を高めるチャンスでもあります。
迅速な業務遂行を求められる中で、Power Automateのスキルを持つことは、手作業で時間のかかる業務を自動化し、ミスを減らすだけでなく、業務プロセスの改善にも貢献します。
IT部門に限らず、あらゆる職種で求められるスキルとして役立つでしょう。
この記事を読むことで、以下のような自動化フローの基礎を身につけてられます。
・毎朝7:00など、指定した時間に自動で天気予報を取得
・天気情報をOutlookメール、またはTeamsに通知
・傘が必要な日だけ通知するなど、条件付き通知の設定
「業務効率化を進めたいけれど、何から始めればいいかわからない」そんな方にとって、すぐに導入できるおすすめの自動化事例です。
1. 使用するもの2. 作成の手順3. 応用のポイントと活用シーン4. まとめ
・Power Automate(Microsoft 365 アカウント利用)
・無料の天気予報API(例:MSN天気)
・Outlookメール、またはMicrosoft Teams(通知先に応じて)
Step① スケジュールトリガーを設定する
Power Automate ポータル にアクセスし、「作成」→「自動化されたクラウド フロー」を選択します。フロー名を例えば、「毎朝天気通知」と設定し、「スケジュール済みクラウド フロー(Recurrence)」 を選びます実行頻度を「毎日」、時刻を「07:00(任意)」に設定します。
Step② MSN天気(Weather)コネクタを使って天気情報を取得アクション「Get current weather(現在の天気を取得)」を選択します。※明日の天気であれば、「GetTomorrowForecast」を選択します。
以下の項目を入力します。Location Name(場所名):例「Nagoya, JP」Units(単位):Metric(摂氏)Language:ja-JP(日本語)
Step③ 天気情報を通知文として整形するTeamsで通知する場合、以下のように、TeamとChannelを指定し、通知する変数を設定します。
新しいステップで、「変数を初期化」アクションを追加(任意)値を以下のように設定(Teamsやメール本文用)
設定例
Outlookで通知する場合の設定は以下のとおりです。アクション:「メールを送信(V2)」を追加します。宛先:自分または部署の代表アドレスなどを指定します。件名例:【自動通知】今日の天気(東京)本文にTeamsと同様に「天気メッセージ」変数を挿入します。Step⑤:動作確認と応用例「保存」→「テスト」で動作確認し、成功すれば、毎朝など、決まった時刻に自動通知されます。
MSN天気のフィールドに "雨" や "雷" などの文字が含まれるかを 条件アクション(Condition) で判定し、雨の日だけ通知する設定も可能です。
"雨"
"雷"