2022年10月3日、岸田総理大臣から国を挙げてのリスキリングの支援姿勢が打ち出され、個人のリスキリングに対する公的支援は、5年で一兆円の予算を拡充するという発表がありました。
これが何を意味しているかというと、働き方の変化によるスキルの学びなおしが急務となっているというメッセージとしても受け取れます。
これからは、時代の変化のスピードに対応するために常に新しいスキルを学び続け、自分をスキルアップさせていくという視点が大切になってくるのではないでしょうか。
国を挙げて資金面の支援を行っていく姿勢を持ってくれているうちに、上手に補助金を活用して、ご自身のキャリアを効率的に形成していきましょう。
仕事のデジタル化やAI活用が進んでいる中で、失われる雇用がある一方で、新しいスキルを必要とする職種も生まれ、職業のミスマッチの拡大が懸念されています。
三菱総合研究所の試算によれば、2030年には事務職や生産・輸送・建設職が約200万人余剰し、反対に専門技術職は約160万人不足するという予測がたてられています。
したがって
「余剰してしまう人材がリスキリングにより新しいスキルを学びなおし、不足が予測される専門技術職で働けるようになることで、労働の需給ギャップを無くしバランスをとっていきましょう」
というのがリスキリングが必要となった背景になります。
では一体どのようにリスキリングを進めていったらいいのでしょうか。
まずすべきなのが環境面の準備です。
DXを推進していくためのリスキリングですから、紙文化が根強く残っていたり、必要なITツールが導入されていないと進めることが難しくなってきます。
また、会社全体のムード作りも大切で、決定権を持っている会社の上層部からDXを行うことを明言し、社員に協力を求めることで士気が上がっていくと思います。
そして次にIT人材の育成を行っていきます。
社内からコア人材を選出しリスキリングすることで、実際にDXを推進していく際のデジタルリーダーを育てていきます。
リスキリングで得られるメリットは、新規でIT人材を採用するよりもコストが安く済むことや、自社の仕事をわかっている社員がリスキリングすることで、業務をスムーズにデジタル化していくことが出来ることです。
また、業務をデジタル化することで効率化もや時間削減も期待できます。
実際に弊社でご提供している「RPAからはじめるリスキリング研修」では6週間で計33時間の業務時間削減などの実績もございます。
業務の効率化をすることで
・生まれた時間で新しい業務や事業に専念できる
・残業代の削減ができる
・ライフワークバランスを取りやすくなる
など、企業と社員の双方のメリットが享受できますので、会社経営の未来のための行動にリソースを割くことが出来るようになります。
2022年12月、厚生労働省の人材開発支援助成金に事業展開等リスキリング支援コースが創設されました。
これはリスキリングのための研修を受講する場合、要件をしっかりと満たせば補助金がもらえるというもので、例えば弊社の「RPAからはじめるリスキリング研修」でいうと、助成金がもらえれば受講費用を大幅に削減することが可能です。
補助金額の計算例
40万円のコース(合計10時間 1グループ5名)を受講いただいた場合
経費助成 40万円×75%=30万円
賃金助成 960円×10時間×5人=4万8000円
-----------------------------------------------
合計助成金額34万8000円
つまり、研修料金40万円ー助成額34万8000円=5万2000円で受講可能となる計算になります。
※詳しくは 人材開発支援助成金「事業展開等リスキリング支援コース」資料 も参考にしてみてください。
補助金がいつまで使えるのかは公言されていませんが、予算が無くなってしまうまでがリミットとなりますので、リスキリングを行おうとしている場合はなるべく早めに動き始めるのがおすすめです。
ご不明点などありましたら、ご相談受け付けております。